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あおのり日記
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月日は百代の過客にして、行きかう人もまた旅人なり。
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2008.06.29 Sun
5月の妄想恋物語

 「五月晴れ」という言葉を聞いたことはあるが、それがどういう天気をさしているのか、無知なオレには分からない。

 オレが分かっているのは、今、自分が五月病だろうということぐらいだ。入社して1ヶ月、少し慣れてきたのと、ゴールデンウイークあけということもあって、モチベーションが上がらない。ゴールデンウイークも土日と重なり、たいしてありがたみのないゴールデンウイークだった。彼女もできない学生のころのバカ仲間で集まって飲んだくれただけのちょっとした休み、そんな感じだった。



「コウジくん、五月病? ボーっとしすぎじゃない?」
 その声は、午後の退屈な眠気をすべて吹き飛ばす。この声を聞くために仕事に来ているような気さえしてくる。

「あ、すいません、まなみさん。なぁんかイマイチ集中力が続かなくて・・・」
 社会人としてまるで自覚がないような答えを返すオレに、まなみさんはそれを包み込むかのような笑顔で応えてくれる。

「今日は金曜日だし、仕事終わったら飲み会なんだから、もう少ししっかりがんばろ☆」
「はい、がんばります。」

 小学校に入ったばかりの一年生のような単純さでやる気を出す。きっと男は何歳になっても単純なのだろうなとふと思ってしまう。




 まなみさんは去年入社したばかりの1つ年上の先輩だが、仕事バリバリの「できる女」的な感じだ。そんな「できる女」のまなみさんの見せる屈託のない幼くさえ見えてくる笑い顔にオレは一目ぼれしてしまった。


 一目ぼれと女友達に言うと、「そんなの見た目で決めてるだけじゃん! これだから男って奴は」と小言を言われた。「お前だってエグザイルの新しい人かっこいい、かっこいい言ってるじゃねーか。それも結局見た目だろ?」と文句を言いたくなったがめんどくさいのでやめた。

 一目ぼれというのは、見た目とかそういうのを越えてる気がする。その人の性格、考え方とかから由来する雰囲気は、見た目ににじみ出てしまう気がする。必ずしもそうではないだろうが、そういう雰囲気が自分とぴったりだと感じてしまうのが一目ぼれなんだろうなと思う。



 ただの思い込みだと言われればそれまでだが、オレはその直感を信じたい。





 まぁ、何はともあれ、今日は職場の飲み会だ。何か、もっとまなみさんと親密になれるチャンスがないかという下心がぬぐえない。


 しかし、そんな甘い思いは簡単に粉砕されてしまう。
 お決まりの部長の長いあいさつがすみ、課長の乾杯で始まると、すぐに係長からの説教が始まる。一口飲んだだけで、もう酔っ払ってしまったのかと思うぐらいの勢いで話してくる。「お前はまだ学生気分が抜けていない。接客態度が甘い。そもそも敬語が使えてない。オレの若いころは~」ドラマとか漫画に出てきそうなぐらいの王道パターンで、20年前の思い出話が始まる。

 まなみさんはと言うと、部長の隣でポン酒をついでいる。まなみさんは、人の話を聞くのがうまいというか、褒めるのがうまいというか、部長はかなり上機嫌だ。

 かたやオレは、係長の話に相づちを打つことしかできず「おい、ちゃんと聞いてるのか」と怒られる始末。うんざりが顔に出ないようにするのに必死だ。


 あぁ・・・オレはまなみさんと話がしたいのに・・・。





 結局おひらきになるまで、まなみさんとまともに話せなかった。二次会は課長の行きつけのスナックらしい。「コウジ、お前も行くよな?」と言われ、「はぁ」と曖昧な返事しかできないでいると「こういうときは、黙って最後まで先輩についていくもんなんだ」と怒られた。
 先月に2回連れて行かれたが、母親より少し若いかぐらいのおばちゃんたちと話したところで何一つおもしろくもなかった。


 「よし、行くぞ!」
と課長の10歳は若返ったかのような元気な声で先輩達はぞろぞろとついていく。足を前にすすめるのが憂鬱に感じていると、後ろから会計を済ませたまなみさんが店から出てくるところだった。

「課長は元気だねぇ。コウジくんも二次会行くの?」

「そう・・・ですね。あんま乗り気じゃないんですけどね。」

「じゃ、帰っちゃおうよ。」


 まなみさんはいつも物事をはっきり言う。そんな意外と男らしい面も好きだ。いや、女性だからこそきっぱりしているのかもしれない。

「いや、でも課長にさっき来いって言われたばっかりで・・・」
オレのほうが全然煮えきっていない。


「相手は酔っ払いなんだから大丈夫だよ。ほら、逃げちゃお♪」

 そう言って、まなみさんはオレの左腕をつかみ、みんなとは逆方向に駆け出す。



「え? え?」

 驚く間もなく、その天使の導く方向へオレも駆け出す。



「あれ、あの二人・・・」
後ろから先輩の声が聞こえてきたが、けして振り向かなかった。


 オレがひっぱっていきたかったのに、逆にひっぱられて少しくやしさにも似た感情が少し。でもそんな感情は、まなみさんの手のぬくみにすべてかき消される。5月のほどよい気温よりも、少しだけあたたかい心地よいぬくもり。頬に当たる夜風が、春の香りをまき散らし、とんでいく。


「まなみさん、なんか・・・楽しいっすね。」

「そだね。月9だったら、バックでミスチルの曲が流れているような感じ・・・かな。」

「え?」



 その抽象的な言い回しに、何かをかきたてられずにはいなかった。

 でも、知っている。
 まなみさんには遠距離の彼氏がいるというウワサをすでに聞いている。その間にオレが入り込めるスペースはあるのだろうか。それは分からない。




 角を曲がったとこで一息ついた。

「久しぶりに走ったよ、わたしちょっと運動不足かも。これだけなのに疲れちゃったよ。」

「オレもですよ。なんか心臓がバクバクいってます。」

 心臓の鼓動が早くなっているのは、走ったせいではないことは分かっている。


「月曜日に会社行ったら、なんて言われますかね。」

「別にいいんじゃない。言いたい人には言わせておけば。」

 やっぱり、まなみさんはさっぱりしている。そんなさっぱりのまなみさんだから、もうストレートに聞いてみよう。


「まなみさんには彼氏いるんですよね?」

「うん。いるよ。」

予想通り、即答された。ちょっとの期待感はあっけもなく崩れていく。

「順調なんですか?」

「う~ん。そうでもないかな。遠距離ってのもあって、ちょっとね。」



 一瞬喜んでしまった自分に自己嫌悪する。まなみさんが好きなのに、まなみさんの不幸で喜んでしまう自分がいる。それは、どうしたらいい感情なのだろう。


 まなみさんからいろいろ聞いた。もうつきあって3年目だとか、あんま会える時間がなくてぎくしゃくしてるとか、それでも好きな気持ちに変わりはないとか。



 駅まで行って、「じゃあ、また来週」と別れた。ホームに入ってくる電車の音に重なって、頭の中にミスチルの桜井さんの甘い声が流れてきた。





 次の日、アパートのベランダに出て、外を眺めた。
 土曜日の朝はどこまでもきれいに晴れ渡っていた。五月晴れというのはこういう天気のことをいうんだろうなと、なんとなく思った。

 オレがまなみさんを好きな気持ちも変わらない。すぐには変えられない。
 これから、どうしたいのかも分からない。



 とりあえず、来週もあの笑顔を見たいな。
 

 五月晴れの何もない空を、飛行気が足跡をつけながら、どこか遠くへ進み続けている。




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12色の妄想恋物語    Comment(10)   TrackBack(0)   Top↑

Comment
Posted by Nき
感動した。


あー
こちとら、月曜日でサヨナラだ。。


月曜日、あの笑顔を見たいってのがわかりすぎて泣いた。
2008.06.29 Sun 19:28 URL [ Edit ]
Posted by よっち
その人に彼氏がいようがいまいが、そこはたいした問題じゃないね。

なぜならば、その人は「太陽」だから。
(職場内の)生きとし生けるものすべてにとって、必要なものだから。


・・・ってことで、月曜日はその『太陽』な人たちとランチですわ♪
☆⌒Y⌒Y⌒Y⌒ ヾ(o´Д`)ノ ヒャッホーウ♪
2008.06.29 Sun 20:07 URL [ Edit ]
Posted by グルド
あぁ、わかるなぁ。その気持ち!
切ない!!

6月も楽しみにしてるぜ!
2008.06.29 Sun 21:30 URL [ Edit ]
Posted by ゆずぴ
これ続き読みたいなぁ。
大概、こーゆーのは成就しないんだけど。
2008.06.29 Sun 21:36 URL [ Edit ]
Posted by 馬立
甘酸っぱくて、せつないっすなぁ。。。


情景が浮かんできます。
2008.06.29 Sun 22:08 URL [ Edit ]
Posted by ドゥ左衛門
飲み会の件は若干ノンフィクションのような気がするのは私だけ?
2008.07.01 Tue 00:34 URL [ Edit ]
Posted by あおのり
>Nき
そう、月曜日が憂鬱なのか、待ち遠しいのか
わかんなくなってきやがるぜ・・。

>よっち
のってやがるな・・・。
東京行ったときは、是非合コンを・・・

>グルド
あっ、やべっ! もう6月終わっちまった・・・。

>ゆずぴさん
続きは読み手の妄想にまかせます。
オレの中ではうまく成就しない感じですけど。。。
悲しい妄想しか浮かばない・・・。

>馬立
あの切ない東十条を思い出したよ。

>ドゥ左衛門
この物語は実在の人物・団体名等とは一切関係ありません。
2008.07.01 Tue 23:12 URL [ Edit ]
Posted by ムッシュ
いいねー、連載再開したねー。

遠距離恋愛という言葉を聞いた時に、何故か割り込みたくなるのが「男の性」なんでしょうか??

俺もそんな職場内でのサクセスストーリーが欲しいよ。
若干、実話を参照にしてます?w
2008.07.02 Wed 03:35 URL [ Edit ]
Posted by 夜王子
物語の結末を読み手にぶん投げるあたりが好きDEATH

EXILEの新メンバーのカッコイイって話ですが、それはタカヒロ?アキラ?
2008.07.04 Fri 14:34 URL [ Edit ]
Posted by あおのり
>ムッシュ
事実を多少参考にしてますが、ムッシュの会った
あの人とは関係ありません。。

>夜王子
そうDEATHか。
ちなみにエグザイルのかっこいいほうはどっちでもいいです。
イケメンは敵です。
2008.07.07 Mon 23:07 URL [ Edit ]

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